ニキビがかゆい!?もしかしたらマラセチア毛包炎かも!?

ニキビかゆい

 

「ニキビがなかなか治らない…しかもかゆいんですけど。」

「あれ、ニキビの症状にかゆみなんてあったかな?」

「まぁいいや、とりあえずニキビに良いって言われてるお手入れを続けよう。」

 

 

「ちょっと待って下さい!そのニキビ、ニキビじゃなくて「マラセチア毛包炎」かもしれないですよ!」

 

マラセチア毛包炎って見た目はニキビにすごく似ているんですけどね、「ニキビと一緒のお手入れ」をしていたら悪化してしまう可能性もあるんです!

 

じゃあ、どうすればいいのか…ここでは、その解決法をご紹介します。

 

 

 

 

マラセチア毛包炎って何?ニキビとは違うの?

 

マラセチア毛包炎の症状には、

 

  • ブツブツの先端に少し光沢がある
  • 毛穴と一致した場所に均一に赤く小さなブツブツができる
  • ニキビよりも小さく、炎症の程度も低い
  • 大きく腫れることはない
  • かゆみを伴うことがある
  • 顔だけでなく、胸や腕・背中に発生しやすい
  • 湿度が高く汗をかきやすい季節になると現れやすい・悪化しやすい

 

 

 

このような症状と特徴があります。とにかく症状はニキビによく似ていて、マラセチア毛包炎とニキビの写真を見せられても正直素人目には違いが判断できないレベル。

 

ではニキビとマラセチア毛包炎の決定的な違いは何かと言いますと、それは「原因となる菌」なんです。

 

ニキビの原因となる菌は「細菌」ですが、マラセチア毛包炎はマラセチア菌という「カビ(真菌)」の一種。このマラセチア菌が繁殖してしまうことで毛穴に炎症を起こしてしまうんです。

 

 

「カッ、カビがお肌に!怖い!」

 

 

なんて思っているかもしれませんが安心してください。マラセチア菌は「常在菌」なので、どんな方のお肌にも存在しています。

 

ではなぜ、普段存在している菌がマラセチア毛包炎の原因になってしまうのかというと、それは2通りのケースがあるんです。

 

 

マラセチア菌が皮脂を分解して炎症物質を作ってしまう

増加したマラセチア菌が「皮脂分解酵素」で皮脂を分解すると、遊離脂肪酸という炎症物質に変わってしまいます。この炎症物質が毛穴の中を刺激してしまい、炎症を起こしてしまうんです。

 

免疫反応による炎症

マラセチア菌が増加するとお肌はマラセチア菌を異物だと認識し、免疫反応を起こして「炎症性サイトカイン」という物質を放出します。そうするとサイトカインが放出された部分で炎症が起こってしまうんです。

 

 

常在菌であるマラセチア菌が異常に増えてしまい、上記のような原因で炎症を起こすとマラセチア毛包炎になってしまうということですね。

 

 

 

なぜマラセチア菌は異常に増えてしまうの?

 

マラセチア菌はカビの一種で、高温多湿で皮脂の多い環境を好む性質がありますので湿度・気温ともに高く、汗や皮脂の分泌量が増える夏場はマラセチア菌が増えやすくなります。

 

また冬場でも、お肌の乾燥が原因で皮脂の分泌量が増えてしまった場合にもマラセチア菌が増殖してしまう可能性もあるんです。

 

つまり、「マラセチア毛包炎はどなたでもなってしまう可能性がある」ってことですね。

 

そのうえ見た目はニキビと区別がつきにくいとなれば、マラセチア毛包炎に「ニキビに良いとされるお手入れ」を行なってしまっている人は多いのでは…

 

でも実はそのお手入れが原因でマラセチア菌を更に増やしてしまっている可能性もあるんです!

 

 

 

 

マラセチア毛包炎が悪化してしまうお手入れ?

 

マラセチア毛包炎とニキビは全くの別物。ニキビには有効とされているお手入れでも、マラセチア毛包炎には悪影響を与えてしまうお手入れもあるんです。

 

抗生物質入りの薬の使用

ニキビ治療薬の中には抗生物質が配合されているものもありますよね。 抗生物質は「細菌」に対してのみ効果がある薬で、ニキビの原因となる細菌の繁殖を抑えたり殺菌をすることでニキビを改善していきます。

 

カビ(真菌)には効果がないため、マラセチア毛包炎には効きません。 そればかりか、お肌の細菌だけが減ってしまうことでマラセチア菌などのカビの勢力が強まり、結果、マラセチア毛包炎を悪化させてしまうことになる可能性があるんです。

 

ステロイドの使用

ニキビの炎症を抑える薬として使われることがあるステロイドですが、ステロイドには免疫抑制作用があるため「免疫低下による菌感染という副作用」もあるんです。 免疫力が下がったお肌はマラセチア菌にとって「容易に繁殖できる場所になってしまう可能性がある」ということです。

 

保湿のしすぎ

大人ニキビの原因となる「お肌の乾燥」を解消しようと必要以上に化粧水をつけたり、油分の多すぎるクリームを塗るなどの過剰なお手入れをすると「高温多湿」で「皮脂の多い」お肌になってしまいマラセチア菌の繁殖を手助けしてしまう可能性もあります。

 

大人ニキビの改善にはもちろん保湿が大切ですが、水分や油分を与えれば乾燥が改善されるわけではありません。 乾燥を改善するには、お肌を守ってくれる「バリア機能」を回復させる必要があるんです。

 

このバリア機能の中には「お肌の水分を抱えて逃さないようにする成分」などが含まれており、この成分がなければ、どれだけしっかりと保湿しても乾燥の改善は難しいとされています。

 

つまり化粧水や濃厚なクリームでベトベトになるまで保湿しても、乾燥が改善しないばかりかマラセチア菌を増やす手伝いをしていることになってしまうんですね。

 

バリア機能に関しては話すと長くなってしまうので、以前私が書いた記事を是非読んで下さい!

 

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自己判断でお手入れをしてしまうとマラセチア毛包炎を悪化させる可能性があるということですね。

正しいお手入れをしていてもニキビが改善しない場合はマラセチア毛包炎の可能性もありますので、早めに皮膚科に行くことをお勧めします。

 

 

 

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