「脱毛をするとニキビが減るから一石二鳥!」
こんな情報があるのはご存知ですか?なんでもニキビ治療の一環としてレーザー脱毛を勧める皮膚科も存在するらしいのです。
「へ~、皮膚科でもお勧めしてるなら信用できるよね!」
「でも!逆に脱毛を行ってニキビが増えてしまった!悪化してしまった!」
こんな経験がある方もたくさんいらっしゃるんです…「脱毛でニキビ改善」「ニキビが悪化」、真逆ですね。
いったいどういうことなんでしょう?!ということで今回は「脱毛はニキビを悪化させてしまう悪者」なのか「ニキビを治してくれる救世主」なのかを徹底分析します!
脱毛でニキビが治るという根拠
脱毛とは「体毛を除去すること」であり、
- 家庭でも行われるワックス脱毛
- 医療機関で行われるレーザー脱毛・ニードル脱毛
- エステ店で行われる光脱毛
このように様々な脱毛方法があります。ニキビは、過剰に分泌した皮脂が毛穴にたまりそこにホコリや汚れ・古い角質などが詰まり菌が繁殖することが原因でできます。
脱毛がニキビ改善に一役買うと言われている根拠は、脱毛をすることで「毛穴にたまる皮脂や汚れ」「菌の繁殖」といったニキビの原因を解消することができるからなんです。
医療機関で行われるレーザー脱毛は、レーザーが毛根を破壊することで毛を半永久的に生やさないようにするという脱毛方法です。
脱毛によって毛が無くなるとその分毛穴は閉じて小さくなり、また毛が無くなることで皮脂や汚れの排出がスムーズになります。
つまり、ニキビの原因のひとつである「毛穴にたまる皮脂や汚れを予防することができる」ということですね。
また、うぶ毛が長い人は毛穴周辺が蒸れやすくなっていて、雑菌が繁殖しやすいといわれています。脱毛によって毛を除去してあげることで、雑菌の繁殖を予防=ニキビを予防できるんです。
脱毛はニキビの根本的な原因を取り除くことができるから「脱毛でニキビが治る」と言われているんですね。
じゃあなんでニキビが悪化すると言われているの?
脱毛がニキビの改善に一役買ってくれる可能性が高いと言うことはわかりましたが、じゃあなんで「脱毛でニキビが悪化した!」という情報もあるのでしょう?!
これには2つの理由が考えられるんです。
一つ目は「脱毛をすることでニキビに良く似たできものができてしまった」という場合。
レーザー脱毛はレーザーを使用して毛根を焼いていきます。「焼く」ということは熱を発生するということ、つまり熱によってお肌のバリア機能にもダメージを与える可能性があるんです。
ダメージによってバリア機能が弱った状態のお肌にブドウ球菌などの菌が侵入して炎症が起きるとニキビによく似たできものができることがあります。
「脱毛でニキビが悪化した!」という意見の中には、このできものをニキビと勘違いしている場合があるということですね。
医療機関で行うレーザー脱毛を受ける場合、このできものができる可能性については予め説明があると思いますし、できてしまった場合でも医師の診察のもと薬を処方してもらえます。
もうひとつの可能性は「実際にニキビが悪化してしまった」という場合。
レーザー脱毛を行っている医療機関では、一般的にはニキビができている箇所にはレーザーの照射を行いません。
というのも、レーザー脱毛はニキビの予防には効果を発揮しますが、ニキビの状態によってはレーザーを照射すると悪化する可能性があるからなんです。
ですが、一部のエステ店などでは照射してはいけない状態のニキビにも脱毛行為を行ってしまい、ニキビを悪化させてしまうという場合もあるようです。
また、ワックス脱毛は家庭でも行えるため、ニキビのある部分も脱毛してしまい、ニキビを悪化させてしまったという場合も。
「ニキビに関する知識に乏しい状態でおこなった脱毛行為」が原因でニキビを悪化させてしまっている可能性が高いということです。
もちろん、エステ店でもニキビ肌への脱毛に関してしっかりと知識を持って対応しているところがほとんどだと思いますが、やはり専門的な知識と資格を持った医療機関での脱毛の方が安心といえますね。
つまり、脱毛は「脱毛とニキビに関する知識を持った場所」で行わないと悪化する可能性があるが、クリニックなどしっかりとした場所で行うとニキビができにくいお肌へ導いてくれる可能性大ということです!