ニキビに良いとされる薬は数多く存在しますが「皮膚科に通う時間がない」「薬を使うのはこわい」という方も多いはず。
そういった方に人気なのが、家庭にある食材などを使って行う「お肌に優しいニキビケア方法」です。そんなニキビケア方法の中で今密かに話題になっているのは、「はちみつを使ったニキビケア」です。
「はちみつでパックするだけでニキビが予防できる!」とニキビで悩む方の間で注目を集めているんです。はちみつは簡単に手に入るし、お肌にも負担が少ないイメージ…やってみて損はなさそうですね。
「でも!気をつけてください!」
いくら食品だからと言っても、お肌に負担にならないとは言い切れません。やり方を間違えると逆にニキビを悪化させてしまう可能性があるんです!
はちみつパックがなぜニキビ予防になるの?
はちみつがニキビ予防に効果的だと言われている理由は、「ニキビの原因に直接アプローチする3つの効果」を持っているからなんです。
保湿効果
皮脂の過剰分泌によって毛穴に皮脂がたまり、そこに古い角質や汚れがつまり、雑菌が繁殖することによってニキビができてしまいます。
そして、ニキビの原因のひとつである「皮脂の過剰分泌」は実はお肌の乾燥が原因で起こっている場合があるんです。
お肌は乾燥すると「これ以上水分が蒸発しては危険!」と判断して、水分蒸発を防ぐために皮脂を過剰に分泌させてしまうんです。
はちみつには保湿効果があるため、ニキビの原因のひとつである「皮脂の過剰分泌を抑えることができる」ということですね。
殺菌作用
はちみつにはグルコン酸というとても強い殺菌成分が含まれています。 ニキビの原因のひとつは菌の繁殖ですから、この「殺菌作用でニキビを防いでくれる」というわけですね。
穏やかなピーリング効果
殺菌作用のあるグルコン酸は「角質を柔らかくしてくれる働き」も持っています。 つまり「穏やかなピーリング作用がある」ということ。 ニキビの原因のひとつである毛穴の詰まりを解消してくれるということですね。
このようにはちみつには「ニキビの3つの原因」すべてに効果を発揮することができる=ニキビが予防できるというわけなんです。
はちみつパックのやり方は?
この「はちみつの持つ3つのニキビ予防効果」は肌に塗ることでも得ることができるといわれています。その効果を最大限発揮できると話題になっているのがはちみつパックなんです。
やり方はとっても簡単。用意するものは食用のはちみつ(非加熱のもの)だけ。
まずは顔を洗って清潔な状態にします。はちみつを適量手に取り、顔にまんべんなく伸ばします。そして一般的なパック同様5~10分放置した後ぬるま湯で洗い流して、あとは化粧水などで通常のお手入れをするだけ。
はちみつパックの危険性は?大丈夫なの?
ニキビ予防に適した3つの作用を持っていて、やり方もとても簡単!これはもう、
「今すぐはちみつパックをしなければ損!」
なんて思ってしまいますよね。でも、最初にお話した通り、危険性がないとは言い切れないんです…
というよりは、これはどんなケア方法でも言えることなんですが、間違った方法で行うと逆にお肌を傷めつけてしまいニキビが悪化する可能性もあるんです。
まず、ニキビの原因である皮脂の過剰分泌を促してしまうのは「お肌の乾燥」とお伝えしましたよね。
はちみつパックを行って保湿を行っても、はちみつを洗い流す時にお湯の温度が高すぎたりすすぎの時間が長すぎたりすると逆にお肌は乾燥してしまうんです。ですから、
- はちみつパックを毎日行う
- 顔に塗るはちみつの量が多すぎてすすぎに時間がかかってしまう
- すすぎの際にお湯の温度が高すぎる
というのは、「お肌を乾燥させてニキビが悪化してしまう危険性大」なんです!
また、ニキビを触りすぎると炎症が悪化してニキビがひどくなってしまいまいますよね。
はちみつがニキビにどれだけ良いと言われていても「はちみつを塗る・はちみつを洗い流す」という行為で必要以上にニキビを触ってしまうとニキビを悪化させる可能性もありますので注意が必要です。
そしてアレルギーの問題も。「はちみつは自然な食品だからお肌にも優しい」と思っている方も多いですが、アレルギーは別問題です。
直接お肌に塗る前に必ずパッチテストを行って、炎症・湿疹など異常が現れないかチェックしてください!どんなにニキビに有効とされるケア方法でもやはりリスクがあります。
まずは自分のお肌に合っているかしっかりとパッチテストを行い、正しいやり方で行ってニキビを悪化させないようにしてくださいね。